人工木デッキ「樹ら楽ステージ木彫」 ランダムな溝で木目再現 LIXIL

人工木デッキ「樹ら楽(きらら)ステージ木彫(もくちょう)」は表面に幅や角度が不均一な溝を付けて、人工では難しかった自然の木目のような色むらや濃淡を再現した。都市部で高まるウッドデッキなどガーデン商品の需要をつかんでいる。
戸建て住宅の外構に取り付ける人工木デッキ「樹ら楽ステージ」に新モデルを追加。プラスチックの質感をできる限り本物の木に近づけることを目指した。
樹脂と木の粉などで作る人工木は天然木に比べて腐りにくく、手入れがしやすい利点がある。これまでは光沢がある表面をサンドペーパーで研磨してマットな質感に仕上げていた。ただ色が均一でナチュラルさに欠け、ウッドデッキを設置する人が憧れる天然木の風合いを出すのが難しく、「木のぬくもりの表現がデザインで長年の課題だった」
天然木は木目の幅や角度が不均一なため、光を反射して色むらや陰影がつくことに着目。床材に間隔や深さ、角度が異なる細かな溝をミリ単位で付けて、大量生産で天然の微妙なニュアンスを実現した。溝を左右非対称に付けることで、表裏、上下を反転させれば4種類の柄になる。異なる柄を組み合わせてデッキを敷いていけば、同じ模様がない天然木を組んだような外観により近づけることが可能。
溝がランダムについているので、同じ木目でも「光の当たり方や朝や夕方など時間帯によって表情が変わる」。
デッキの端をカバーする板やキャップにも床材表面と同じ仕上げを施し、細部まで木質感を出した。色は「シルバーグレー」「モカ」「ダーク」など4種類。「潮風で変色した海辺の別荘のウッドデッキ」のような天然木をイメージし、色味でもリアルを追及した。

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2016/12/21